ドキドキの憧れ

娘。ドキュメント2005を見ながら紺野さんがレッスンを糧にどんどん唄が上手くなったら「涙が止まらない放課後」はどうなるの?と、在らぬ心配をしてしまってます。



仕事が忙し過ぎたり、試験勉強が大変だったりすると、その後に何らかの見返りを求めたくなるのは当然の欲求です。その欲求は人それぞれで、前から欲しかった物を購入する人、好きな人と遊びに行く人、思う存分寝る人と様々おります。



で、私の場合の欲求は『ドキドキ感』なんです。この『ドキドキ感』を得るのって大変な作業なんですよ。『ドキドキ感』を説明しますとね、例えば、小学生時代に行く遠足の前日のドキドキだったり、中学生でおこづかいが月3,000円しかなく好きなアーティストの出すCDを買うときのドキドキだったり、初恋のドキドキだったりと。そういったものを体感したいと思っております。



しかしながら、年を取るに連れ、そんな感覚に鈍感になって行く自分がいるんです。寂しい事です。今の私は子供時代の私に比べ、自由に使えるお金が増えたり、思い通りの場所へ行けたりと裕福になっております。子供時代の私でしたら、確実に今の私を見て羨む筈なんです。しかしながら、皮肉なもので今は違うんです。今の私はそんな『ドキドキ感』をたくさん得ていた子供の頃を羨んでいるんです。「あの頃のようなドキドキ感を得たいなぁ」と。ホントに身勝手だと思います。



モーニング娘。を見ていると、いつもドキドキ感を感じているように見えませんか?



ハロモニなんか見てると如実に感じますよね。大好きな食べ物を目の前にしたメンバーやゲームに夢中になっている姿。とても羨ましいんです。自分が忘れて行きつつある純粋な気持ちを持っているんです。一度、そういった感覚を失ってしまうと取り戻せませんからね。もう私は彼女らのような純粋な頃に戻れないわけなんです。



ですから、戻れない自分が『ドキドキ感』を得るのって大変なんですよ。そんな自分に変わってドキドキ感を見せてくれる彼女らに強い憧れを感じるのだと思います。