モーニング娘。の費用対効果

静岡から帰ってきました。やっぱ自宅は最高!!しかし2〜3日すると「静岡行きたいなぁ」なんて思うんでしょうけどね。人間なんてそんなもの。



『アイドルの一生は短い』とよく言われます。平均3年ってのが定説ですかね。この短い寿命の中で効率的にファンを獲得し、いかに利益を生み出せるかが、アイドルビジネスの基本だと思うのです。その為、事務所はプロモーションの一環としてCMなどに起用し、イメージ戦略を組み立て、世間の認知度を上げようとするのです。これは最も効果的な方法ですからね。



イメージが出来上がると、映画やバラエティーなどの仕事に繋がり、露出度が増えていくのです。こうなったら、いかに残りの3年間で経費を削減し利益を上げられるかが勝負になっていきます。プロモーションに掛かった費用も回収しなくちゃいけませんしね。そこから稀に運と実力で「女優」などにジョブチェンジし寿命を延ばすアイドルもいる訳ですけどね。しかしながら経営者は、長い目でアイドルを育ようとはしません。ギャンブルはしないのです。



ですから、一般的にアイドルの曲やコンサートがチープな作りになるんでしょうね。



モーニング娘。においても、決してクオリティーが高いとは思いません。アイドルですからね。結局、事務所もアイドルを商品として売り出している以上、費用対効果を考えますので、私もその部分は否定しようとは思いません。



でもね。モーニング娘。は7年以上も活躍しているんですよ。これは加入・卒業を繰り返す新陳代謝の激しいグループだからこそ成り立っている部分が大きいんじゃないかと思うのです。福田さんの卒業から始まった成り行きとは言え、新陳代謝を定型化した事務所の功績があるのは分ります。しかし、7期を募集して、まだまだモーニング娘。で利益を生んでいこうと考えているのでしょうから、長い目でモーニング娘。を見て、クオリティーの高いものを作り出していって欲しいのです。時間と経費を掛けてね。



ある10年以上も活躍するアーティストさんが、コンサートパフォーマンスや楽曲へのこだわりを大切にしているって話をステージスタッフさんから聞く機会り、そんな事を考えました。